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単P研修会に寄せて ~子どもにとって遊ぶとは生きること~
 後編

講座は、グループでの話し合いを中心としたワークショップ形式で行いました。「子どもの頃、どんなあそびをしていたか」「あそびって食べ物や飲み物に例えるとどんなもの?」というグループワークで楽しくおしゃべりして、子どもの気分を思い出した後、今の子どもたちが置かれている遊びの状況をお聞きしました。  今の子どもたちの遊びを語るとき、「サンマ(三間:時間・空間・仲間)」がない、「自由に生み出す遊び」から「消費する遊び」への変化が問題とされているそうです。子ども達は本来、自由に遊ぶ中でSOSの声を出している、とかんぺーさんはおっしゃいます。現在、日本は子どもの自殺者数が世界と比較して圧倒的に多く、それを防げるはずの遊びの現場は、昔とは大きく変化してしまったようです。自分たちが自由に遊んでいた子ども時代を思い出した後だからこそ、これらのお話は今の子どもたちの心の叫びを感じる時間となりました。  本来であれば1日かけて行うレクチャーを、わずか1時間で凝縮して行いましたので、消化不良の部分もあったかと思います。それでも、アンケートからは、みなさんそれぞれが「子ども」について思いを馳せる時間となっていたことがつたわってきました。そして、私は、それこそが、未来へつながる私たちの力だと思いました。  先日も、学年委員の定例会で、「コロナがおさまりつつあるからこそ、失ったものはなんだったのか考えていきたい」という声が、何気ない雑談の中から聞こえてきました。子どもの声を聴くということは、非日常の「イベント」ではなく、私たちの日常のたわいのない会話の中に、自ずと立ち現れてくるものです。学年委員の皆さんとのおしゃべりの中に、このような声が生まれつつあることに、あらためてPTAというものが持っている力を見る思いです。  最後に、私が最も印象に残ったことは、「子どもにとって遊びとは生きること」という言葉です。これは、大人にもあてはまります。なぜならば、遊びは大人にもまた生きるよろこびを思い出させ、明日を創り出す源泉となるからです。 参加くださった皆様が感じた何か、この記事を読んでくださった皆様が感じた何かが、2023年には「あそび」の種となってこれから育っていくことを願ってやみません。  子どもたちが思いっきり遊べる未来がありますように。大人もまた遊べる工夫ができますように!    ご準備くださったみなさま、参加くださったみなさま、本当にありがとうございました!  最後まで読んでくださったみなさまに、何よりも心からの御礼申し上げます。  学年委員長 岡田陽子






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